2009.10.21(土)
皆さんの中にもザリガニを知っているひとは少なくないでしょう。しかし、ニホンザリガニという種類について識別できる人はそれほど多くないのではないでしょうか。
今、北海道の河川や湖沼では、種類の違うザリガニの過酷な生存競争が繰り広げられています。時は今、「ザリガニ戦国時代」です。
かつて北海道の河川ではどこでも見られたニホンザリガニは、ザリガニの中では唯一の日本固有種ですが、最近はあまり見かけなくなりました。その原因は、明治期に食用として海外から輸入されたウチダザリガニが野生化することによって、次第にニホンザリガニが追いやられてきていることや、河川の発展によってザリガニの生息域が次第に失われたことなどにありますが、このままでは絶滅に追い込まれる危険があります。
生き残っているニホンザリガニはどんなところに棲んでいるのでしょうか。そして彼らを穫るためにはどのようにしたらよいのでしょうか。
一方、ウチダザリガニも生き物です。彼らも自ら望んで北海道の川に棲み付いたのではありません。全国各地で、移入種問題が大きく取り上げられていますが、里川の人気者、ザリガニたちといつまでも仲良く暮らすために私たちはどのような知見を備え、どのように行動すればよいのでしょうか。
ニホンザリガニが棲んでいた湖に実際に足を運び、ザリガニ探しの遊びを通じて、彼らの生育環境や生態、ニホンザリガニの置かれている状況について学習し、里川や森林の環境について理解を深めることを目的とし、「あうるず自然学校」を開催します。
コーディネイター NPOあうるず井上 |
巨大ウチダザリガニ |
ザリガニ料理 食事模様 |
ザリガニラーメン |